●現地撮影に際し心がけたこと
ラオスの現実を見ることは誰にでも出来ます。しかし私が追い求めたのは、現地の人々、子どもたちの自然な姿を撮影すること。とりわけ彼らのeyes『目』に注目しました。
生きていくために働く大人たち、大人に代わって子守をする子どもたちの姿、何も無い中で、工夫して遊ぶ子どもたち・・・
決して恵まれた環境ではありませんが、それぞれの持つ目は輝きを失っていないという点を知ってもらいたくて、時に私からaizu『合図』をおくり続け、時間をかけてお互いに笑顔になるよう撮影しました。
また、観客が子供達に決して哀れみのような感情を持っていただくことのない作品を作ろうということも心がけました。
展覧会名の「aizu」には、私が撮影を通じて人々から感じたことを含めて、日本語の『愛』、『合図』という単語を連想していただきたい気持ちを込めています。
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